花と料理 おいしい、いとしい、365日
平井かずみさんの草花スタイリングは素朴そのもの。束ねただけ、挿しただけ、並べただけのものが多いけど、これがこれが、私が同じようにやったって、こんなにセンス良く見えません。しかし観察してみれば、白いクロス、白いテーブル、白い壁、そして十分な余白。これが綺麗に見せるコツなんだろうか。
渡辺有子さんの料理もまた、素材そのまんまだったり、不揃いに並べてみたり、シンプルな料理やデザートなのに、まるで芸術的な美しさ。私も自分のサイトにこんな写真載せたい!でも、料理を作らねば写真は撮れない。だけど今はそういう気分ではない。時を待つしかなさそうです。その時が来るかは分かりませんが。
そして写真担当の大段まちこさん。2人のセンスを、それ以上に良く見えるよう、魅力を引き出しているんでしょうね。私もこんな風に写真が撮れたらどれほど楽しいだろう。きっとこの本に関わった人みんなハイセンスなんだわ。私も白いクロスを使ったら少しでも近づけるんだろうか。持ってないけど。
この本には365日の日付が入っています。その日のページを開いて眺めたり、イベント用のスタイリングを参考にしたり、リラックスしている時にペラペラっとめくるような写真集感覚の本。さっきパッと開いてみたら、焼いたお肉とピーマンがローズマリーに刺さったおしゃれな串のページでした。
グリルした肉と粗塩をまぶした焼きピーマン。私ならそのままお皿にのせるだけだけど、ローズマリーに刺すという工程があることで楽しんでいるということが伝わる。インパクトあるなぁ。やらないけど。面白いなぁ。やらないけど。でも何かの時にやってみたくなるかも。
おせちも素敵。見た目がきれい。今までおせち料理なんて作ったことがないけれど、色を考えながら、ちょっとずつ盛り付けると、たちまち上品に見えるんだなーと、まじまじと観察。インテリアと同じで余白が効いていました。
余白なしの、ギュッと詰まったちらし寿司もきれいです。個人的なイメージでは、ハーブを入れないほうが好きな味のような気がするけど、もしかしたら美味しいかもしれない。やってみなくちゃ分からないところが想像力をかきたてます。
とにもかくにも、簡単だろうが複雑だろうが、美しさにはセンスが必要なんですね。私もただのお茶漬けをいかにおしゃれに見せるか、楽しみがながら研究してみよう。道路の端に咲いている草花を、見よう見まねで活けてみよう。それでもやっぱりセンスがないと思ったら、白いクロスを買おうかな。でも洗濯物が増えるの嫌だしなー。と何も実行せぬまま、また本を開く。ニラの花って可愛いのね。
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