フィレンツェの美味しいもの
旅先でのお楽しみはなんといっても食事。その地域ならではの郷土料理や、昔から食べ続けられている伝統料理、安くて美味しいB級グルメ。食べたことのないものならば、尚更楽しみです。
フィレンツェではトリッパとランプレドットを食べました。聞きなれない名前ですが、牛の胃のことです。牛の胃って4つあるのを知っていますか。ミノ・ハチノス・センマイ・ギアラの4つ。え、ミノって胃だったの?え、センマイも?って、散々食べているのに知りませんでした。でも知ったからといってすぐ忘れてしまうので、もしかしたら以前も、え?ミノって・・・と言っていたかもしれません。
先日、焼肉屋でこの話になりまして、夫が「はぁ?胃が4つ?そんなの人間が勝手に決めつけてるだけで、牛からしたら1個なんかもしれんじゃん。」と言っていました。それを今度は息子が調べ「父さんすごい!あながち間違っていない」と、よく分からない展開になっていきましたが、私は・・・どっちでもいい。
で、内容は戻りますが、イタリアでは、ハチノスをトリッパ、ギアラをランプレドットと言います。トリッパはトマト煮込み、ランプレドットは野菜と煮込んで食べます。が、焼いてしか食べたことのない私には、いまいちピンときません。それ、美味しいの? そこで、フィレンツェに行ったら食べてみようと思ったわけです。
ところが今回の旅は行き当たりばったりのノープラン。予約もなしに美味しい食事にありつくには、開店時間に突撃するしかありません。狙いを定めたら、オープンと同時にお店に入ります。予約は?してません。何人?4人です。どうぞ。え?いいの?と全行程この流れでした。
メニューを眺めます。イタリア語は解読不能なうえ、LampredottoとTrippaioの文字はあちらこちらに散乱しています。質問しながらオーダーするも、分かったような、分からないような、最終的には、何が出てくるのかお楽しみ。という状況。
ワインを飲んで待っていると、料理が運ばれてきました。おおお、お、お?
アップすぎましたね。少し引いたほうが良かったですかね。見た瞬間「んん?」となりました。想像していたのと違う。旅行前に想像していたのは、煮込み=味噌煮込 で全くの別物です。そりゃそーだ。味噌使ってないし。だとしても、日本のモツ煮とは全然違います。
こちらはランプレドット。なぜだ!勝手に期待していた私がいけないのでしょうが、どちらもあまり美味しそうには見えません。そもそも私はあまり煮込み料理を食べませんし作りません。今更だけど。
まずは手前のランプレドットから。口に入れた瞬間、「うまっ」言うてました。え、確認のためにもう一度。「うまっ」何度食べても、うまうまっ。グリーンのオイルソースはピリッと辛く、うまさを倍増させます。なんだこれ。そして奥のトリッパ。チーズがあうー。ワインにもあーうー。やだ、どっちも美味しい。
そしてこれ! lampredotto sushi お寿司!私は肉寿司が大好物なんですが、日本の、ほぼ生ですこの肉とろけます、なやつとは違って、これは加熱しているのにジューシー&柔らかい&肉エキスジュワジュワ系。何個でも食べられます。おかわりくれい。
その他、いろいろと食べてみました。結果、トリッパは美味しい。ランプレドットは更に美味い。というか大好き。終始、喜びと感激でお腹は満たされ、このお店は良い店認定と相成りました。食べて飲んで満腹になって4人で8,723円。ちなみにamex使えます。
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