花と料理 おいしい、いとしい、365日
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いつだったか、毎週リビングに花を飾ろうと決めたものの、わずか半年も続きませんでした。最初は新鮮な気持ちだったので楽しかったけど、段々とそれにも飽きてきて、しかも自分の花を活けるセンスが悲しいほどないことに気付き、上手に飾れないうえにお金までかかる!と嫌になったのです。まぁそれが分かっただけでも良かったけど。
花がそうだったのと同じく、食事を作るのにも飽きてきました。でも、花とは違って食べないわけにはいかない。なので、料理はするけどゆるゆるなスタンスに変えていきました。ご飯とふりかけだって美味しいし、よく言えば、素材の味が分かるシンプル料理のほうが、毎日食べていて飽きない。手抜き上等。これでいいのだ。
でも、たまに花を飾ったり、手をかけた食事を作る事もあります。そういう時は、そうしたくてそうしているだけで、やらなくてはいけないとも、やらされているとも思わないので、それ自体が楽しい。
この本を開いた時、ただの葉っぱも、ただの花びらも、ただの野菜も、ただのうどんも、ただのアイスクリームも、なんてきれいなんだと感動してしまいました、シンプルで美しい写真の数々に短いエッセイ。
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