Duomo di Milano

ヴェネツィアからミラノへ、イタロで移動してます。隣に座る娘はずっーーとスマホで漫画。朝からSNSかLINEか知らないけど、何か気に入らない事があったようで、突然無口＆不機嫌になり、せっかくのパニーニも口にせず。なんだか嫌な1日の始まりだけど、これは高校生あるある。相手のペースに巻き込まれて苛立ってはいけません。いけませんよ。

息子が買ってくれたワインを飲みながら、窓から見える景色を眺めていました。少し眠たくなってきたなー、とウトウトしかけたところで、学生達が乗り込んできました。

トラッタラ テラったら デレゴレー コントラー ヤーァッ

おりゃあぁぁぁーうるせー！ほんとうるさい。まじうるさい。なのに隣の娘は寝ています。どうした、漫画終わったんか。

窓からは絶景が続きます。山脈は雪が生クリームのようにデコレーションされ、飛行機雲は縦横斜めがたくさん交差。綺麗だなー。と思ったろころで今度は鼻をかむ音がブッシューブッシュー！あぁー前も後ろもうるさいなっ。そのうち、くちゃくちゃパンを食べてる人の音が聞こえてきました。ミラノへは1時間切ったところ。もう少しだけの我慢よ。と自分を励ました直後、グラッツェダンテオケー、今度は電話かキッ。

ところでこのイタロは何故後ろ向きで走ってるんだろう。シートの向きが逆ってちょっと気持ち悪い。ブッシューブシュー、よく鼻水出ますね。わわわ、今度は前の男が歌い出しました。娘はいつのまにか起きていて、今度はLINEを開いてます。外の景色見てみなよ。凄いよあの山！あーハイハイそーだね。で終わりそうなので声はかけません。夫はFacebookかインスタか何やらやってます。あーあ、こんな遠くまで来てみんなスマホか。

外の景色は高級住宅街に変わりました。お洒落な家にお洒落な庭。数十分行くとガラリと庶民的なエリアになり、もう少し行くと工場や一面の畑。変化が楽しいけれど、あいかわらず前の男がうるさい。早くチャオチャオしたいよー。今度イタロに乗ることがあるなら、絶対に座席のランク上げよう。と決意したところで、隙間から前の男の顔がチラッ。あらららら、かっこいい。

ミラノ到着。