パウダー

essay
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「墓の承継者問題など残された家族への負担を考えると墓をなくすことも選択肢の1つ」と和田秀樹医師が説いていた。60歳過ぎたら好き勝手に生きると充実した人生を送れるうえに幸せな老後を過ごす幸齢者になれるとも。

お墓問題、若い頃には何も感じなかったけれど、近頃ジワジワ考えるようになりました。私が初めて「死」に向き合ったのは、大好きだった祖母が亡くなった時。ほんの数年前に99歳でこの世を去りました。あと少しで100歳だったのに。

おばーちゃんは、愛媛県松山市に持ち家があり、夫 (つまり私のおじーちゃん) は、娘 (私の母) が中学生の時に亡くなりました。なので松山市にお墓があるのですが、おばーちゃんが何年か前にお金を払って永代供養に切り替えたと言っていました。母には妹がいて現在千葉在住。千葉⇔愛媛でお墓の管理は難しいし、私の母もあてにならない。と思ったのかどうかは知りませんが、おじーちゃんのお墓はお寺に任せて自分は千葉に埋めてくれと言ったのです。母の妹はすでに樹木葬の契約をしていたので、そこにおばーちゃんの遺骨は納められました。

2023年12月、父が亡くなりました。
2025年6月には弟が亡くなりました。

2人共、直葬で火葬して終わり。火葬後、母は2人のお骨を業者に依頼してパウダー状にしました。

そのパウダーを自宅の庭に埋めて、バラ園を造るという計画らしいのです。まぁお墓よりいいとは思うけれど、この先、母が亡くなったら「ここに遺骨が埋められてるから!」と妹や弟が家を手放しにくくなるのでは?と、私は心配しています。

母名義の土地と建物を相続した場合、私・妹・弟で分配する事になるのですが、誰も住んでいなくても「庭に父と兄のパウダーが!!!」となると、気持ち的に手放してはいけないような感じになりませんか。ある意味、お墓問題より面倒な気がする。

で、そのパウダーを庭に埋めるイベントが今月あるんですよ。バラ園の手入れ、誰がするんよ。以前バラを植えていた時は、体が痛いとか腕が上がらんとか言って父がバラの手入れをしていました。

身近に感じていたいのならばペンダントでいいと思う。

でも、好き勝手に生きると充実した人生を送る幸齢者になれると和田秀樹医師が言っているので、母の好きなようにしたらいいよ。という気持ちもあるんです。が、面倒な事には巻き込まれたくないというも正直な気持ち。やっぱり不動産は負動産だ!残すのはお金だけでいい。私はそうしようと思っています。

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